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子供の歯科検診、どのくらいの間隔で行くのが良い?

虫歯になるのを防ぐためには、家庭のケアだけでは不十分です。虫歯予防効果を高めるためには、定期的に歯医者に通って検診、ブラッシング指導やクリーニングを受けることが大事です。これはお子さんにも当てはまることで、やはり、定期的に歯医者に通っているお子さんほど、健康的な歯を保っています。

お子さんの歯科検診はどのくらいの間隔がいいのでしょうか?大人の場合、大体半年に1回が目安です。(歯の状態によってはもっと短い間隔が勧められる場合もあります。)お子さんの場合は、大体3ヶ月くらいが理想的です。なぜお子さんはこのように短い間隔で歯医者に行くのが勧められるのか、その理由として次のようなことが挙げられます。

1.子供は虫歯にかかりやすい
乳歯の場合、永久歯に比べて歯が薄く、質も弱いので虫歯ができやすく、進行しやすいです。また、永久歯に生え変わっても生え変わったばかりの頃はまだ歯の質がしっかりと完成していないので、同様に虫歯にかかりやすいです。そのため、短いサイクルで虫歯のチェックをし、磨き残しなどがあればブラッシング指導を受けてブラッシング方法を改善し、歯を強くするフッ素を塗布することで虫歯を効果的に予防することができます。

2.生え変わりを観察する必要がある
乳歯が生える時期、永久歯が生える時期は、歯の生え方をこまめにチェックする必要があります。もし異常がある場合には、早めの対処が必要になることがあります。

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スポーツドリンク、イオン飲料に要注意

夏の暑い時期は水分補給が欠かせません。特に小さなお子さんほど熱中症にかかりやすいですから、親御さんは十分に注意していらっしゃることでしょう。熱中症を防ぐためには、スポーツドリンクやイオン飲料、機能性飲料などがとても良いことで知られています。これらの飲料は体液と同じ浸透圧になるように、ナトリウムやカリウムのような電解質が含まれているため、汗をかいた時には素早く体に吸収され、熱中症予防には最適と言われています。

しかし、これらの飲み物は熱中症予防には良いかもしれませんが、多くの場合、糖分を多く含んでいたり、酸性の度合いが強かったりするので注意が必要です。このような飲み物をひっきりなしに毎日飲んでいると、虫歯になる危険性や、歯が全体的に溶けてしまう「酸蝕症」になってしまう危険性があるのです。

健康に良いと言われているものが歯にとっても良いとは限りません。それは酢に代表される酸性食品について特に当てはまります。体に良いからと言って積極的に摂りすぎることによって、歯がダメージを被ってしまいます。

熱中症予防にスポーツドリンクやイオン飲料を飲む際は、長時間続けて飲みすぎないように、水やお茶も併用しながらうまく水分補給をしていきましょう。

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子供の口呼吸に注意

最近、アレルギーや花粉症にかかる患者数が増えているせいか、口呼吸のお子さんが多くなっていると言われています。口呼吸というのは、本来するべき鼻での呼吸をせず、口から呼吸をしていることを言います。もし、お子さんがぽかんと口を開けていることが多い場合、口呼吸をしている可能性があります。

アレルギー鼻炎や花粉症のお子さんは鼻づまりで口呼吸になりやすい傾向があります。そして、2〜5歳くらいまでのお子さんの場合、鼻の奥の「アデノイド」というリンパ組織が肥大し、その影響で鼻から呼吸できずに口呼吸になっていることもあります。また、単なる癖で口呼吸になっていることもあります。

口呼吸をしていると、風邪をひきやすくなる、虫歯や歯周病にかかりやすくなる、口臭がきつくなる、口内炎ができやすくなる、いびきや睡眠時無呼吸症候群を起こしやすくなる、集中力がなくなり成績が落ちる、歯並びが悪くなる、顔の骨格が変形していく(アデノイド顔貌)、というような多くのデメリットがあります。

そのため、もしお子さんが口で呼吸しているのを発見したら、放置せず、なるべく早く歯科や耳鼻科に相談し、早めに解決していくことが大事です。

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親に虫歯が多いと子供も虫歯にかかりやすい傾向が

虫歯が多いお子さんは、親御さんも虫歯が多い、あるいは治療跡が多いという傾向があります。その事実だけ聞くと、「歯が弱い家系なのかな」と思ってしまいがちですが、実は親子で虫歯のなりやすさが似ているのは、遺伝というよりはむしろ、別な要因が関係していると言ったほうが良いでしょう。親に虫歯が多いと子供も虫歯にかかりやすいのには次のようなことが関係していると考えられます。

■虫歯菌の多さ
虫歯菌というのは、親子間で感染します。親に虫歯菌が多いと、子供は早期に虫歯菌をもらう確率が高くなります。早い時期に虫歯菌をもらった子供はお口の中の虫歯菌が増え、一生を通じて虫歯になりやすくなると言われています。

■食生活
虫歯のなりやすさは食べ物の内容、間食の仕方によっても違ってきます。一緒に暮らしている親子は食生活を共にしているので、それが原因で虫歯のかかりやすさも似通う傾向があります。

■生活習慣
親が歯磨きをあまりしない家庭の子供はやはり歯磨きが不十分なことが多いです。そのため、親も子も虫歯が多くなります。

親に虫歯が多くても、虫歯菌を移さないよう努力したり、食生活や生活習慣を改めたりすることで虫歯ゼロのお子さんにすることも十分可能です。虫歯が多い、多かったという方もあきらめず、お子さんのお口を虫歯から守っていきましょう。

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フッ素塗布はやった方がいい?

お子さんをお持ちの人なら「フッ素塗布」「フッ化物塗布」というような言葉を耳にしたことがあると思います。フッ素は歯を強くしたり、初期虫歯を再石灰化して治す働きをしたり、抗菌作用で歯を虫歯菌から守ってくれるというような働きがあります。そのため、歯が弱い乳歯期の子供や、永久歯が生えたばかりの学童期の子供には、虫歯予防のために特にフッ素を歯に塗布することが勧められます。現在売られている多くの歯磨き粉にはフッ素の成分が含まれていますが、それもこの効能を期待して配合されています。ただし、歯磨き粉は毎日使用するものですので、歯磨き粉のフッ素濃度は低濃度に抑えられています。

虫歯予防効果を高めるためには、歯科医院で定期的に高濃度のフッ素塗布をするのがおすすめです。高濃度と聞くとちょっと怖くなってしまう人もいるかもしれませんが、歯科医院でのフッ素塗布は歯科医師、衛生士という専門家の管理のもと行われますので、心配はいりません。

時々インターネットなどで「フッ素は危険」というような書き込みを見かけることがありますが、フッ素はもともと自然界に存在する元素で、私たちの体の中にも存在しています。どんなものであれ、適量を大きく超えると毒物になるのと同様、フッ素も使いすぎると良くありません。ですが、普段の歯磨き粉で使う量、歯医者で定期的に使用する濃度であれば、全く危険ではありませんので、心配せず受けていただいて大丈夫です。

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子供の歯のケアのポイント〜学童期〜

6歳くらいを過ぎると、永久歯への生え変わりがどんどん起こってきます。まず気をつけたいのは6歳で生えてくる6歳臼歯ですが、その後も幼若な永久歯が次々に顔を出してきます。生えたての幼若な歯というのは、乳歯にしても永久歯にしても弱いですから、頭を出してきたら歯垢が溜まらないよう、念入りに磨くようにしましょう。また、歯の質を強化するために、歯科医院で定期的に高濃度のフッ素塗布をしておくのも大変効果的でおすすめです。

また、乳歯と永久歯の混在している混合歯列期は、歯の高さがデコボコになり、非常に磨きにくいのが特徴です。お子さんだけでは隅々まで歯ブラシを当てるのは難しく、歯磨きを子供任せにしていると、知らぬ間に虫歯ができてしまう恐れがあるので注意しましょう。特に乳歯に虫歯がたくさんある子は、永久歯にも虫歯ができやすい傾向がありますので、特に注意して磨くようにしてください。

できれば手が器用になってある程度自分でうまく磨けるようになるくらい(小学校高学年くらい)までは、夜寝る前の歯磨きの仕上げだけでも親御さんがしてあげることをおすすめします。それだけでも虫歯の予防効果を大きく高めることができます。

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子供の歯のケアのポイント〜5−7歳くらいまで〜

一般的に、6歳くらいになると初めての永久歯が生えてきますが、お子さんによっては5歳で生え変わりが始まる子も出てきます。まずは乳歯の生え変わりの時と同様、下の前歯から生え変わりが始まりますが、下の前歯は唾液の流れが豊富なところなので、それほど歯磨きが行き届いていなくても虫歯のリスクは高くありません。(歯磨きをしなくて良いという意味ではありません)

永久歯の生え変わりで注意したいのが、6歳臼歯と呼ばれる第一大臼歯です。これは乳歯の奥歯のさらに奥から新しく生えてきますので、生え始めの時は注意していないと、生えてきたのを見逃してしまうことがあります。6歳臼歯は全ての歯の中で一番と言っていいほど、大事な役割を担う歯で、一生大事にしていきたい歯ですが、生えてから早期に虫歯ができてしまいやすい歯でもあります。

6歳臼歯が虫歯になりやすい理由として、生えてきたのを見逃されやすいということ、生えたばかりの頃は質がしっかりしておらず弱いこと、溝が深く、歯ブラシが溝の奥までしっかり届きにくいこと、ということなどが挙げられます。生えてきたばかりの頃に気をつけて、虫歯をつくらなければ、その後はだんだんと虫歯にかかりにくくなっていきます。お子さんが6歳くらいになったら親御さんも、6歳臼歯が生えてきているかどうかをこまめにチェックし、見つけたらしっかりと磨くようにしてあげると良いでしょう。

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子供の歯のケアのポイント〜2−4歳くらいまで〜

乳歯の奥歯が生え揃ってくる頃です。年齢が大きくなるにつれ、それまで親が行なっていた歯磨きを、お子さん自身がやりたがるようになります。かわいいお気に入りの歯ブラシを与えたり、お気に入りの歯磨き粉を少量使ったり、家族みんなで歯磨きをしたりなど、楽しく歯磨きの習慣を身につけていきましょう。子供は大人のすることを真似したがります。子供にきちんと歯磨きをさせたければ、親がしっかりと歯磨きをしてるところを見せるのが効果絶大です。

おやつを食べる機会も増えてくる頃です。できれば朝昼晩、おやつを食べた後に歯磨きをするのが、虫歯の原因となる歯垢を溜めない上では理想的かもしれません。ですが、実際なかなか難しいという人がほとんどでしょう。そのため、最低でも朝晩2回の歯磨きは欠かさないようにし、特に時間のたっぷりある夜は、仕上げ磨きにも時間をかけ、丁寧に磨くことで、虫歯リスクの高まる就寝中の虫歯を防ぐことができます。

仕上げ磨きは、お子さんを親子さんの膝の上に仰向けに寝かせる「寝かせ磨き」が一番、お口の中が見えやすいのでおすすめです。「虫ばい菌をやっつけようね、エイエイ!」など、色々と声がけをしながら、歯磨きタイムを楽しくして、歯磨き好きなお子さんにしていきましょう。

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顆粒入り歯磨き粉は歯に良い?

つぶつぶの顆粒が入った歯磨き粉のコマーシャル、皆さんもテレビのコマーシャルで見たことがあるかもしれません。汚れを掻き出してくれそうに見えますが、人によっては使用しないほうがいい場合があります。

多くの歯科医師は、歯磨きの際、歯磨き粉は必要ないと考えています。それは、むしろ歯磨き粉を使うと、泡が立って口がいっぱいになり、早々と歯磨きを終わらせてしまったり、香料のせいでスッキリして磨けた気分になって歯磨きが不十分になってしまったりするからです。歯磨き粉を使うことで意義があるとすれば、それはフッ素が入っている場合などであり、歯を強くする意味で使う価値があると言えます。

さて、顆粒入り歯磨き粉ですが、この顆粒は汚れを掻き出すと言っていますが、自然に溶けてなくなる、ということはないようです。そのため、例えば、歯茎のポケットが深めの人などは特に、歯周病の治療時に歯周ポケットの中からたくさん顆粒が出てくることがあります。このように、歯磨き粉の顆粒は、歯周ポケットの中に入り込んで、取れなくなっていると考えられ、細菌を繁殖させる足場になっている可能性があります。そのため、顆粒入り歯磨き粉は使わないほうが無難です。

また、このような歯磨き粉はインプラントをしている人は使ってはならないことになっています。これは顆粒が歯茎に問題を起こす可能性があるからで、そのようなことからも、インプラントに使わないほうがよいものは、天然歯にも使わないほうがよいと言えるでしょう。

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虫歯や歯周病の危険地帯、三代不潔域とは?

歯には汚れの溜まりやすい場所というものがあり、その部分から通常虫歯や歯周病が起こって進行していきます。そのため、その汚れの溜まりやすい場所を知って、その部分を重点的に磨くことで効果的に虫歯や歯周病を予防することができます。

汚れが溜まりやすい場所を「三大不潔域」と呼んでいます。それは次の3箇所です。

1.奥歯の噛む面の溝(咬合面)
奥歯の噛む面の溝です。この面から虫歯になりやすいのは主に子供や若年者です。特に6歳臼歯に関しては、生えてくる6歳くらいの年齢では自分できちんと歯磨きができていないことが多いため、虫歯にかかるリスクが非常に高いと言えます。

2.歯と歯の間(歯間部)
歯と歯の間はどの年代に関しても注意が必要です。歯ブラシでは磨ききれないため、歯ブラシのみのブラッシングでは、ここに溜まった歯垢が原因で虫歯や歯周病になってしまう可能性があります。

3.歯と歯茎の間(歯頚部)
歯の横を磨く時に、この部分は意識をして歯ブラシを当てないと磨き残してしまいます。この部分を磨き残すと、特に歯周病のリスクが高まります。

歯磨きをする際は、この3箇所を意識して磨くようにして見てください。それだけでも随分変わってきますよ。

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