カテゴリ: 歯の再生

歯の再生も夢ではない!?

ヒトの歯は乳歯から永久歯に生え変わった後、その後は残念ながら生え変わることはありません。もう一度生え変わってくれるならどんなんにいいだろう・・・と思う人も少なくないことでしょう。

実は歯の再生に関する研究は実際に行われており、つい最近、岡山大学大学院医歯薬学部総合研究科の研究グループが犬の歯を再生させることに成功した、とイギリスの電子科学誌サイエンティフィック・リポーツで発表しました。これは人間の再生治療にも応用できる可能性を示すもので、将来的に歯のみならず、髪の毛、内臓などの再生にも応用できるかもしれない、ということです。

この研究では、生後30日の犬から永久歯の歯胚(歯の種となるもの)を取り出し、一度細胞をバラした後、もう一度合わせ、2日間培養して再生させたものを歯が抜けた部分に移植したところ、6ヶ月ほどで歯が生えるに至りました。そして、その生えてきた歯は通常の歯と同じ構造をしていることがわかりました。

2007年にも東京理科大の研究グループによって、マウスによる歯の再生は成功していました。しかし、人間の歯の再生に応用するためには大型動物で成功することが望まれており、今回はそれが成功したことで、大きく前進したと言えるでしょう。今後のさらなる研究が期待されるところです。

 カテゴリ:歯の再生

アルツハイマー治療薬でダメージを受けた歯を再生できる可能性が

歯というのは一度虫歯で削るとその部分を他の材料で補うことになります。その材料にも色々と種類があり、オールセラミックのような、歯になじみの良い優れた材料が出てきているとはいえ、やはりそれでも自分の歯にかなうものはありません。

しかし、最近、イギリスのロンドン大学キングスカレッジの研究者たちにより、アルツハイマー治療薬を使うことで、虫歯などで失われてしまった象牙質を再生させるのに成功した、という研究発表がなされ、ネイチャー紙が論文を掲載しました。

この研究者たちは、現在臨床試験中であるアルツハイマー治療薬、タイドグルーシブ(Tideglusib)に注目しました。この薬はアルツハイマー病の原因となっているある酵素の活性化を抑制する作用がありますが、これを歯に作用させると歯の大部分を占めている象牙質を修復するのを助ける作用があるのです。

同研究チームは、マウスの歯を少し削って、その部分に自然に分解されてなくなるコラーゲンでできたスポンジにタイドグルーシブを含ませて、削られた部分に詰めました。そしてその後、その部分には象牙質が再生されていることが確認できたのです。

現在はもっと大きな歯を有するラットでこの実験が行われており、これが成功すれば実用化に向けて大きく前進するということで、今後の研究が期待されます。

 カテゴリ:歯の再生 and tagged