横浜市都筑区の歯医者|塩野目歯科医院の院内コラム

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院内コラムBlog

予防歯科一覧

口の中にカビ!?口腔カンジダ症とは

口の中にカビ?と思ってしまうかもしれませんが、口の中にもカビが生えてしまうことがあります。これは口腔カンジダ症というもので、健康な体力がある人には滅多に起こることはありません。カンジダ菌というのはもともと口の中にも住んでいるもので、普段悪さをすることはありませんが、免疫力の弱い乳幼児や高齢者、そして糖尿病やエイズなどで免疫力が落ちている人の場合、口の中でカンジダ菌が異常に繁殖してしまうことがあります。口腔カンジダ症を起こすと、口の中の粘膜がピリピリ痛んだり、唇の端っこが切れてしまったり、口の中の粘膜に白い膜ができて、それを剥がすと血が滲んだりする、というような症状が出ます。

口腔カンジダ症は病気などで免疫力がかなり落ちている場合、放置しておくとカンジダ菌が血中に入り込み、体のいたる部分に広がってしまうことがあるので注意が必要です。そのため、カンジダ症と思われる症状を発見したら、早めに歯科で診てもらい、薬物による治療をすることが重要です。

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マイナス1歳からの虫歯予防

北欧諸国では予防歯科の大切さが国民全体に浸透しており、国民のほとんどが、虫歯や歯周病にかからないように、歯医者さんに定期的に通うスタイルが一般的になっています。そのため、人々は日本と違い、歳をとっても多くの歯を健康な状態でキープしています。そして、これらの国ではマイナス1歳から虫歯予防をしているといいます。この言葉を聞いただけではちょっと意味がわかりにくいですが、これは、お母さんが赤ちゃんを妊娠している時から、子供が虫歯にかからないように予防治療を始める、ということを意味しています。

生まれてくる赤ちゃんのお口の健康状態は、お母さんのお口の健康状態とも大きく関連しています。お母さんのお口の中が虫歯だらけだと、その虫歯菌を生まれてくる赤ちゃんに移してしまうリスクが非常に高まります。そのため、北欧のお母さんたちは、妊娠したら歯医者さんに通って、自分自身のお口のケアをしっかりと受けると同時に、赤ちゃんを虫歯させないためはどうすれば良いのか、プロから教育を受けているのだそうです。

その後赤ちゃんが生まれてからも、0歳のうちから予防のために歯医者さんに通います。このように気をつけて行くことで、一生虫歯と無縁で健康な歯を保つことができるのです。日本でもこのようなスタイルが浸透すると素晴らしいですね。

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こんな人は早めに定期検診を

歯医者の定期検診は、一般的に言って、6ヶ月ごとくらいが多いかと思います。ですが、お口の状態というのは一人一人違いますので、中にはお口の健康を保つために、もう少し短い間隔(1ヶ月〜3ヶ月ほど)で、早めの定期検診をした方がいい人もいます。例えば次のような人です。

■歯周病が進行している人
歯周病が重度の場合、歯周ポケットが深くて自分ですみずみまで清掃が行えないため、歯医者で行うケアを短い間隔で行った方が、より歯を長持ちさせることができます。

■虫歯にかかりやすい人
虫歯ができやすい人も、虫歯を予防するため、そしてできてしまっても早期発見・早期治療ができるようにしておいた方が良いでしょう。

■お口の清掃がうまくできない人
例えば手が不自由で自分でうまく歯を磨けない、というような場合も、なるべく細かい間隔で専門家によるフォローを受けることをおすすめします。

■糖尿病の人
糖尿病の人は、免疫力が低下しており、歯周病が進みやすいため、歯周病ケアをこまめにやっていくのが望ましいと言えます。

■喫煙者
タバコは歯周病のリスクを大きく高めるので、お口の健康を考えるとやめるのが一番です。もしやめられない場合、なるべく歯周病のリスクを低くするため、そして、お口の状態を自分で認識するためにも細かい間隔での定期検診をおすすめします。

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定期的に歯医者に通う方が医療費が安くつく

定期的な歯のケアのために歯医者に行くことの多い欧米の国と比較すると、日本人は一般的にまだまだそのような習慣がついているとは言えないようです。日本では「何かトラブルがあったら歯医者に行く」という人が圧倒的に多く、定期的に歯医者に通わない理由として、「定期的に歯医者に行くとそれだけお金が高くつくから」というのも少なくないようです。

しかし、実は定期的に歯医者に通ってケアを受けている人の方が、そうでない人に比べて一生涯にかかる医療費が安く済むという調査結果があります。歯が痛くなってから歯医者に行く人は、歯医者に行くたびに詰め物やかぶせ物などに費用がかかります。そしてまた、その後数年たったら、詰め物やかぶせ物の間から虫歯ができたりして、やり直しが必要になり・・と次々に費用がかさんでいきます。しかも歯の状態は悪くなる一方で、抜かなければならない歯も増えていきます。すると今度はインプラントなどが必要になり、さらに出費は膨らんでいきます。

それに比べ、定期的に歯医者に通う場合、虫歯や歯周病にかかりにくくなるので、次々に費用のかかる治療が必要になってくることもありません。そして、特に最近よく言われることですが、お口が健康であると、体も様々な病気にかかりにくく、全体の医療費まで安くすることにつながっていくのです。

つまり、定期的に歯医者に通うのは、費用の面でも健康の面でもメリットが大きく、一石二鳥というわけですね。

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食後すぐに歯磨きしないほうがいい理由

多くの人は、物心ついた頃から「食べたら歯を磨きましょう!」と言われてきたのではないでしょうか?そのため、虫歯ができる前に磨かないと!とできるだけ早く磨くのが良いと思い込んでいる人が多いかと思いますが、実は、歯磨きは食べた後すぐにやると、歯を逆に傷めてしまうことがあるのです。

それはなぜなのか?と言いますと、食後すぐは、虫歯菌が食事に含まれる糖を餌に酸を出して歯の表面を溶かし始めているため、歯の表面がやわらかくなっており、歯ブラシでゴシゴシやってしまうと歯がすり減ってしまいやすいからです。それではどのくらい経ってから歯磨きをした方がいいのかというと、食後最低30分くらい経ってからです。

食事中や食後には唾液が多く分泌されます。そして、酸で溶かされた歯の修復をしてくれる働きをするのが唾液です。唾液は虫歯菌によって作られた酸を中和し、さらに唾液中に含まれるカルシウムやミネラル成分が、歯から溶け出したカルシウムを補い、修復してくれるという「再石灰化作用」が働きます。

このように唾液は歯を守ってくれる作用があるため、唾液の効果を十分に発揮させてから歯磨きするのが望ましいのです。皆さんも食後の歯磨きは一息ついてから行うようにしてみてくださいね。

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