乳歯と永久歯が混在する時期

前歯の生え変わりのあとは横の歯が生え変わります。
生え変わりの順序には個人差があり、それが歯並びに影響します。

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乳歯が永久歯に生え変わる時期に注意してほしいポイントをお話します。
前歯のあと、続いて横側の歯が生え変わり、乳犬歯は犬歯に、第一乳臼歯は第一小臼歯に、第二乳臼歯は第二小臼歯になります。
私たちはこれを総称して側方歯群と呼んでいます。

たとえば、犬歯が外にはみ出した八重歯は、犬歯が側方歯群のなかで最後に生え変わり、十分な余地がなかった結果です。ちなみに生え変わる順序は通常、上あごは第一小臼歯→犬歯→第二小臼歯、下あごは犬歯→第一小臼歯→第二小臼歯です。
この順序でスムーズに永久歯が生えるには、乳歯がきちんと抜けることが前提となります。
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普段硬い食べ物をしっかりかんで食べていると、乳歯の根が吸収して抜け生え変わりがスムーズ。あごの成長もよくスペースができます。
ところが近年は、ファストフードなどのやわらかいものが好まれ、乳歯の根が吸収されず部分的に残る傾向があります。
晩期残存といって、乳歯が自然に抜けずに残ると、横から永久歯が生えてしまうことも。
これでは、乳歯はいつまでたっても抜けません。こういう時は、なるべく早く乳歯を歯科医院で抜いてもらいましょう。

ただし、乳歯の晩期残存の原因には、本来生えるはずの永久歯が無いことが原因であることもあるので注意が必要です。
レントゲンを撮れば一目瞭然ですから、生え変わりが遅いなと思ったら歯科医院で診てもらいましょう。
この場合は乳歯は抜かず、大切に使い続ける必要があります。

もう一つ注意すべきは、噛み合わせです。
第一大臼歯(6歳臼歯)は「咬合のキーポイント」といわれ、永久歯の噛み合わせにとって重要な歯です。
第一大臼歯は生え変わるのではなく、乳歯(第二乳臼歯)の奥歯の後ろに生えます。
そのため上下の第二乳臼歯の噛み合わせによって、6歳臼歯の噛みあわせが変化します。
そこで、時々歯科医院を受診し、良い噛み合わせを獲得できるよう経過を診てもらうと安心です。
永久歯の生え変わりは個人差が大きく、乳歯から永久歯へとダイナミックに変化しますので、定期的に受診することをおすすめします。

虫歯予防のポイント
生え変わりの時期は混合歯列期といって、小さな乳歯と生えかけの永久歯、生え終わった大きな永久歯が混在してデコボコし、隣の歯や歯ぐきに邪魔されて磨きにくく、虫歯になりやすい状態です。
小さめの歯ブラシやタフトブラシ、デンタルフロスなどを用いて丁寧に磨きましょう。
気づかないうちに歯が白濁(チョークのような白色)し、虫歯の初期段階になっていることも。
プラークコントロールはもちろん、フッ素を使い、たまには染め出しをして、磨けているかを確かめることも必要です。
また、歯科医院で、この時期にあった歯磨きのコツを習いましょう。

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